7/26/2012

未成年の一人旅

思えば高校生も終わり、新たなステージへと駒を進めて3ヶ月目に入ろうとしています。

やはり新たな環境になると相手に自分を伝えるという機会が多く、意外と過去を思い出すきっかけが多い。その中でもわりと最近だといえる高校生活。その僕の高校時代の大きな経験として真っ先に挙がるのが、兎に角遊びまくったこと。これはカラオケとかゲーセンとかそういった身近でありふれた娯楽ではなくて、他の地域へ赴くという行動から起こることで、いわば小旅行。普段の生活圏から出るということは、日常から乖離したものに感じられてとても楽しいと今でも思っているそれである。

実際遊びに行くといっても、そう遠くだとまとまった休みが必要になるし、距離に比例してお金も勿論かかってくる。万年金欠が当たり前の高校生のお財布事情からすればやはり長くて電車で2,3時間程度の距離が妥当だろう。日帰りも可能だし一泊でがっつりと遊ぶことだってできる範囲だ。
大まかに分ければ僕の生活圏は名古屋圏ということになるので京都、大阪、高山、浜松あたりまでがその範囲となる。やはり生活圏がガラッと変わったと見えるのは関ヶ原を超え琵琶湖の下弦をなぞった先、京都以西ということもあり、主に行き先は京都でした。


幾度も遊びに行って何をしていたかと言うと社寺仏閣や名所名跡を見て、現地の名物を楽し…むのには数回で飽きて、その後は事前に連絡しておいた知人と現地の繁華街で遊ぶのが主でした。
日帰りの場合は9時前に現地に到着したとして、23時からの補導を考慮しても最悪20時前には帰路に着けばオッケーなので意外に長時間遊ぶことが可能だった。(補導を気にする程度には我ながらモラルがあった)
次に一泊する場合。安宿を探すのはネットを触ってきた身とあって問題なく、地図だってすぐに確認できるため地理で迷うこともない。ただ、ネカフェやカラオケは18歳未満、つまりは高校生以下が締め出される為に、宿で3000円程度の費用がかかる。大人からしてみれば随分と遊びの程度が上がっているため、そんなことに不満を言うこともなかろうにと思うだろうが未成年には痛手である。


一度1人で全て計画して旅行すれば分かるように片道3時間で一泊、この程度ならば意外と費用はかからないもの。そこに気付くことと出先での好奇の視点を養うこと、これが高校生のうちにできるというのは大切で、今後の行動での新たな発見のきっかけとなったりする。
僕の生活圏では手頃な距離に大きめの都市があったが、小さな街でもいい。特徴や歴史を調べてから行くといい、街の構造すべてに対し新たな視点を加える。そういった場所で、高揚した気分で、なにか物事を見ることが発見に繋がるかもしれないし、とりあえず思い出になる。


僕の場合、発見というのは従来の価値観が揺らいだこと。
まずは越境をした電車の窓から田畑を眺め、山を眺める。それだけでどこへだって行けるという気分を増幅させる。そうして駅で待っていた友達と適当に街を歩く。たまには現地民だからこそ行かないベタな場所にだって足を運んでもいいだろう。生活圏から離れると開放的な気分になるはずだ。普段楽しめない遊びだってやる気になるかもしれない。そうして時間になればまた生活圏へと帰ってゆく。夢ごこちの列車で。それが何故か楽しくて。